일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あわもりものがたり

『たぬき汁』以後

佐藤 垢石

佐藤 垢石의 『たぬき汁』以後(あわもりものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 118,470자 · 244화면

아오조라 문고

それから一秒、二秒。煙の団塊は天宙に向かって発展し、入道雲のようになって丸く太く高く、高く突っ立つ。

煙の尖端が天に沖して、ある高度まで達すると、その尖端は必ず東の空へ向かって倒れるのである。東の風の吹く日に爆発したとすれば、爆発直後、煙はある高度までは西方に傾きつつ天に沖するが、さらに高度を高めて一定のところまで上がると、煙の尖端は必ず反対に東の空へ向かって流れはじめるのである。

そこで我々は、なるほど煙は一万尺の高度に達したなと思うのだ。つまり、煙が必ず東へ向かって流れる一定のところが、成層圏に近いのであるかも知れぬと察するのである。

浅間の中腹の肌に、瘤のように膨れ上がったのは小浅間である。小浅間から北方へ、なだらかに下れば、はてしもなくひろがった六里ヶ原だ。五月下旬の六里ヶ原の叢林は、漸く若葉が萌えたつ時だ。茶、黄、燻し銀、鼠、鬱紺、淡縹、群がる梢に盛り上がる若葉はなんと多彩な艶に、日光を吸い込むことか。

叢林の若葉の色沢は、触れれば弾力を感ずるのではないかと思う。

六里ヶ原の浅絲の下には、幾本もの渓流が吾妻川の峡谷に向かって走っている。