후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
つゆのあとさき
つゆのあとさき
永井 荷風
永井 荷風의 つゆのあとさき을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,725자 · 148화면
「わたし、今日どうしても休みたいの。電話で断るわ。いいでしょう。」
「断ってどうするんだ。」
「あなたの御用がすむまで、わたしどこかで待っているわ。」
「夜になれば会えるんだから、休むにも及ばないじゃないか。」
「だって、わたし何だか急になまけたくなっちまったのよ。でも、あなたの御用の邪魔をしちゃアわるいわねえ。」
清岡はもともと用事があるのではない。君江の様子を窺いに不意と出て来たので、この場合振切って別れたなら、浮気な君江の事だから、今夜自分の行くまでに何をしだすか知れないと、つまらない事が妙に気になり出した。
君江の方ではこの年月いろいろな男をあやなした経験で、こういう場合には男がすこしは持て余すほど我儘を言った方がかえって結果の好い事を知っている。それにまた先刻占いのはなしから清岡の言った事が何となく気にかかってならぬ矢先、夜になるのを待たず一刻も早く男の心の打解けるような方法を取らなくてはならないと考えたのである。これも度々の実験で、君江は男がどんなに怒っていても結局その場に至れば訳もなく悩殺する事ができるものと、あくまで自分の魔力に信頼して安心している所がある。