후리가나로 읽는 일본 고전
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면
)さて二号室は「歌姫」と呼ばれ、いい髯面の男だてらに女の着物を着て可憐なソプラノを張りあげ、発狂当時覚えたものであろう古臭い流行歌を夜昼なしに唄いつづけては、われとわが手をバチバチ叩いてアンコールへの拍手を送り、送ったかと思うとケタケタと意味もなく笑い出したりした。
次に三号室は「怪我人」と呼ばれ、決してどこも怪我をしているわけではないのだが、自から大怪我をしたと称して頭から顔いっぱいに繃帯を巻き、絶対安静を要する意味でいつも部屋の中で仰向きに寝てばかりいた。偶々看護人でも近寄ろうものなら大声を上げて喚き出す始末で、他人の患部へ手を触れることを烈しく拒絶するのだった。けれども流石に院長にだけは神妙に身を委せ、時どき繃帯をとり替えて貰っては辛うじて清潔を保っていた。
以上三人の患者達は、どちらかと云えばみんな揃って温和な陽性の方で、赤沢病院が潰れようと潰れまいとそのようなことにはとんとお構いなく、狭い垣の中で毎日それぞれの営みにせっせと励んでいたのだが、それでもだんだん看護が不行届になったり食事の質が落ちて来たりすると、陽気は陽気ながらも一抹の暗影が気力にも顔色にもにじむように浮出して来て、それが常にない院長の不興の嵩みにぶつかったりすると、ひどく敏感に卑屈な反映を見せたりして云うに云われぬいやァな空気が