일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふもれすく

ふもれすく

辻 潤

辻 潤의 ふもれすく을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,833자 · 37화면

아오조라 문고

僕は君達の生活に指一本でも差そうとはいわないのだ。よけいなおせッかいはしてもらいたくないものだ。

野枝さんと僕が初めて馴れ染めてからのおもいでを十年あまりも昔にかえってやることになると、なかなか小説にしてもながくなるが今は断片に留めておく。原稿商売をしていればこそこんなことも書かなければならないのかと考えると、まことに先立つものはイヤ気ばかりだ。

野枝さんは十八でU女学校の五年生だったが、僕は十ちがいの二十八でその前からそこで英語の先生に雇われていた。

野枝さんは学生として模範的じゃなかった。だから成績も中位で、学校で教えることなどは全体頭から軽蔑しているらしかった。それで女の先生達などからは一般に評判がわるく、生徒間にもあまり人気はなかったようだった。

顔もたいして美人という方ではなく、色が浅黒く、服装はいつも薄汚なく、女のみだしなみを人並以上に欠いていた彼女はどこからみても恋愛の相手には不向きだった。

僕をU女学校に世話をしてくれたその時の五年を受け持っていたN君と僕とは、しかし彼女の天才的方面を認めてひそかに感服していたものであった。

もし僕が野枝さんに惚れたとしたら、彼女の文学的才能と彼女の野性的な美しさに牽きつけられたからであった。