후리가나로 읽는 일본 고전
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ほととぎす
ほととぎす
堀 辰雄
堀 辰雄의 ほととぎす을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,252자 · 60화면
その二
この頃はよく明け方なんぞに時鳥が啼いているらしく、女房の一人が「ゆうべ聞いた」などと言うと、他の女房がすぐそれに応じて「けさも啼いていた」などと話し合っているが、人もあろうに、この私がまだこの夏は一度もそれを聞かないなんぞと言うのは羞かしいような気がする程。――それほど、この頃はどう云うものか我にもなくぐっすりと寐てばかりいる自分をかえり見て、私は皆の前では何も言わずにいたけれど、心のうちではひそかに「自分はいくらぐっすり寐ていたって、本当に打ち解けて寐ているわけではないのだ。恐らくこの頃私自身にさえ見向きもされなくなってしまった私の物思いが、毎夜のように自分の裡から抜け出して、時鳥となり、あちらこちらを啼き渡っているのだろう」などと考え考え、そんな負けず嫌いな気もちを歌によんだりして、纔かに悶を遣っていた。しかし、それを誰に見せようでもなく、私はそこいらの紙に書き散らしては、それがそのまま失せるもよいと思っていた。……
その二
もう一年余も披かなかった此日記を取り出して、それにまだこう云う気もちではついぞこれまで向った事もないようにさえ見える、心のときめきを感じながら、いま、夜の更けるのも私は知らずにいる。