후리가나로 읽는 일본 고전
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ほととぎす
ほととぎす
堀 辰雄
堀 辰雄의 ほととぎす을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,252자 · 60화면
しかし、あくる日になってから、矢っ張それぎり返事を差し上げないのは、反ってこちらで何んだかこだわっているようで、若々しい遣り方ではないかと私は考え直して、いかにも何気なさそうに返事をすることにした。「きのうはこちらに物忌などいたす者がございまして、御返事もつい書けずにしまいました。その事をどうぞ川水の淀みでもしたかのように、心あってかなんぞとはお思いにならないで下さいまし。殿へはこちらからは使いをやるよすがさえ無いのが、御存知のとおりの、今のわたくしの果敢ない身の上。――御文の紙のいろは、昼間御覧なすっても、同じように覚束のうございましょうとも」
夕方、その文を頭の君の許へ届けに往った使いの者は、先方に法師姿をしたものがおおぜい集ってごった返していたので、只、それを置いて参りましたと言って戻って来た。
まだ風邪気味で寐ていらっしゃるらしい頭の君から「きのうは法師共がおおぜい参っておりました上、日も暮れてからお使いの方が見えられましたので――」などと言いわけがましく書いてよこされたのは、その翌日になってからだった。「――ここ数日、どうしたのか私の庭を離れず、一羽のほととぎすが卯の花の蔭などでしきりに啼き立てておりますが、こうして日ごと一人きりで歎き明かしてばかりおる私にすっかりなつきでもしたと見えます。