후리가나로 읽는 일본 고전
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アンドロギュノスのちすじ
アンドロギュノスの裔
渡辺 温
渡辺 温의 アンドロギュノスの裔(アンドロギュノスのちすじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,168자 · 267화면
だが、その時迄は、どんな事があってもかまえて開けてみてはならない。さあ、此処に鍵があるから誰にも盗まれぬように大切に肌身につけて置きなさい。……』
イワンの兄も、イワンも、決して不平は云いませんでした。
二人はただ父親の冥福を神に祈りました。
最早や思い残すことのない父親は、やがて、エンゼルの姿をした二人の息子に手をとられて色とりどりの麗わしい花園を歩いている夢を見ながら、天国へ去りました。
2
兄弟はよそ目にも羨しいしい」]程仲よく暮しました。
『さあさあ、イワンや、眼をおさまし。仕立屋が二人お揃の縞羅紗の散歩服を届けてくれたよ。今日はそれを着て遊園地にでも遊びに行こうではないか……』
朝ならば、イワンの兄はそんな事を云って、寝坊なイワンを起こしてくれました。
信心深いイワンは安息日の礼拝に出席するのを怠るようなことはなかったとしても、その他の日は、一日爐ばたに寝そべって独将棋をしたり、遊園地へ行って観覧車に乗ったり、さもなければ二階の窓から遠方の嶺に雪の積っている山を眺めたりして、気儘に暮すばかりでありました。
父親が生きていた時は、父親は馬鹿な息子の身を案じて、そんな風なイワンを時々叱ることがあったけれども、イワンの兄は何時も何時も優しい笑顔を見せてくれました。