일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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モスクワにっきから

モスクワ日記から

宮本 百合子

宮本 百合子의 モスクワ日記から(モスクワにっきから)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,232자 · 11화면

아오조라 문고

その区別をハッキリ赤坊室を別にしてつけてある。

遺伝のあらわれている赤坊が五六人しずかに、然し一目でわかる血色のわるい皮膚をして眠っている奥に、行って見るともう一つ特別室がある。そこの戸をあけたら、医員の白い上っぱりも一時に紫っぽい色に変った――すっかり窓が着色ガラスで張られているのだ。

「御承知の通り、性病の遺伝のある赤坊はよく眼が弱いものです。普通の日光では刺戟がつよすぎて害があるから、こうして育てるわけです」

どの産院でも、出産後一週間で退院するのが原則になっている。ここではこんなにいい条件で扱われた赤坊が、では退院したらどうなるだろう?

その心配は、またちゃんと別な方法で充される。事務室の一部に、カード室がある。ゾックリ帖簿が整理されてる。ブルジョア国で、これだけ素敵な設備のある産院だったら、そんな帖簿はきっと金持の夫人達の名と多額な入院料を記入した産院利潤帖だろうが、モスクワではそうではない。

一々、産婦の住所、年齢、職業、一般健康状態、姙娠中の状態、出産当時の条件、及生れた赤坊の発育状態、注意事項が書きこまれている。

無事に一週間経って退院となると、この帖簿のなかみがカードに書かれ、母子の後を追って、住んでいる町の母子健康相談所か嬰児健康相談所かにまわされる。