일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

いっすんぼうし

一寸法師

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 一寸法師(いっすんぼうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,475자 · 194화면

아오조라 문고

彼は大急ぎで懐中から一枚の紙幣を取出すと、それをこもの中から出ている手に握らせながら、口早にささやいた。そして、彼の小さな身体は飛びはねる恰好で、暗の中に消えて行った。塔の縁の下に隠れていた背広の男は、後に残った浮浪人共に見つからぬ様に反対の側からはいだして、一寸法師の跡を追った。

六区を抜けて広い通りに出ると、深夜ながら威勢のいい野次馬が、チラホラかけだしていた。軒にたたずんで赤い空を眺めている人々もあった。一寸法師とその尾行者は、それらの野次馬に混って走った。そんな際に、だれも畸形児に注意する者もなかった。又尾行者も相手に気づかれる心配なく、相当接近して走ることが出来た。

火事は合羽橋の停留所を過ぎて二三町行った清島町の裏通りにあった。まだ警官の出張も手薄で、野次馬共は自由に火事場に近づくことが出来た。燃えているのは長屋建のかなりの住宅だった。もう五六軒は火が廻っていた。

蒸汽ポンプの水を吸う音と、消防達の必死のかけ声の外には、妙に物音がしなかった。多勢の見物共は押し黙って、あちこちにかたまり合っていた。火は黙々として燃えた。風のない為に焔が殆ど垂直に立昇り、火の粉は見物共の頭上に落ちて来た。