일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りこんについて

与謝野晶子評論集

与謝野 晶子

与謝野 晶子의 与謝野晶子評論集(りこんについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 50,402자 · 100화면

아오조라 문고

それから今日まで妻として貞操に何の欠けた所もない生活を続けて来ているのは自分ら夫婦にとって東から日が昇るのと斉しく当然の事としている。一夫一婦主義を意識して実行しているのでも、『女大学』に教えてあるような旧道徳に圧抑せられているのでもない。つまり初めの恋愛状態が益々根を張り枝を伸して発達して行くのに過ぎない。良人と自分とは天分も教育も性情も異っている。それでいろいろの彩料を交ぜながら何処かに引緊って調和が取れている絵のように二人の心持がしっくりと合っている所に、自分の感情は歓喜と幸福とを得ているらしい。勿論、不足と不安とは自分らの生活の上に絶間もないが、その不足と不安の生活を共にしているという事が、自分らの歓喜でも幸福でもある。動揺の乏しい単調な生活であったなら自分らはあるいは早く倦いてしまっていたかも知れない。

同じ芸術に従事して生活の思想にも形式にも類似の多いという事が二人の心の平衡を保って行かれる一つの原因であろう。また子供に対する愛情を斉しくしていることも一つの原因であろう。また良人を師として常に教えられ、親友以上の親友として、不安動揺の生の中に信頼し扶け合って行く情味も一つの原因であろう。