후리가나로 읽는 일본 고전
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りこんについて
与謝野晶子評論集
与謝野 晶子
与謝野 晶子의 与謝野晶子評論集(りこんについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 50,402자 · 100화면
離婚について
陸軍軍医正の藤井氏と東京音楽学校助教授の環女史との離婚が、新聞紙の上で趣味の相違から生じた離婚だとか、陸軍と芸術との衝突だとか大袈裟に報道せられ、これについて諸先生方の御批評なども見えております。陸軍と芸術とがもし衝突致すものなら、只今の我国の有様ではとても筆や楽器は鉄砲に叶いませんから、素直に鉄砲に屈従して離婚沙汰などには立至らずに納まりそうなものでしたが、どういうものでしょうか。
また趣味の相違が原因だと決る前に、その趣味とはどんなものか、それを質す必要があるかと存じます。湯屋の三助や床屋の小僧でも今日盛んに使う「趣味」という語と同じ意味の趣味ならば余りありがたくもないものであるし、音楽学校の先生であるからと申して一概に芸術の真の趣味が解っていると断じかねる場合もありましょう。新聞記者の目には水死の女が必ず皆美人に見えるという得な事もあるのですから、音楽学校の先生といえば皆芸術の趣味を理解せられたいわゆる「芸術家」と見えぬとも限りません。
また趣味の相違というと、双方に何らかの趣味があってそれが衝突したようにも聞えますが、今の陸軍の高い位地にいられる多数の方方に果して趣味――円満な教育を受けた文明人の理解する趣味と申すようなものがありましょうか。