일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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アリゾナのめとら

世界怪奇実話II

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話II(アリゾナのめとら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,877자 · 91화면

아오조라 문고

ワラタ「Thanks, Same to you, Goodbye.」

などと言っている。人間同士の立話しのようで、この、船の挨拶というものは仲なか面白い。が、此の時は、面白いなどという騒ぎではないので、これがワラタ号の最後の声だった。

そこで、またクラン・マッキンタイア号だが、もう一つの記録によると、こうしてワラタ号に追い残された日の午後から、軽い南西の風が起って、ちょっと浪が高かったが、決して厄介な程の天候ではなく、殊にクラン・マッキンタイア号よりずっと大きなワラタ号は、何ら荒れを感じなかったろうとある。そして其の南西の風も間もなく止んで、後は北西の微風に変り、至極く平穏な航海だったと言う。こうしてここでは、ワラタ号が暴風雨のために覆伏したという推測を、完全に覆伏している訳である。

このクラン・マッキンタイア号がケエプ・タウンに入港して、それから、ワラタ号の後からダアバンを出帆した船も、幾つとなく同じコウスを通ってケエプ・タウンへ着いた後までも、ワラタ号は遂に姿を見せないので、ようよう騒動は大きくなったのだ。ケエプ・タウンへ来る途中、クラン・マッキンタイア号は、二十七、八日の両日に、ワラタ号の他に十隻の船を海上で見かけている。