후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうひんよっつ
中勘助随筆集
中 勘助
中 勘助의 中勘助随筆集(しょうひんよっつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,694자 · 32화면
三日
きょうの果汁は西洋梨子。在来の日本の果物にはない繊細なかおりである。旧い時代の人はこういう匂いを薬臭いといって嫌いもしたであろう。幸い私は一時代遅く生れたためかかる異国の薫りをもめでたく賞美することができる。それは蒼白く、ほろ甘く、いみじきたきものの香につつまれたカトリックの尼僧の恋にも譬えようか。
三日
食慾が進んだせいもあり、ほかに所在がないのであれやこれやとちがった種類の果汁を考えては注文を出す。果物はお見舞いにもらうから人を煩わして買わずとも大抵家で間に合う。だからこそ気楽に註文が出せる。病床日誌によればきょうの食事は
朝 おまじり一〇〇 桃果汁八〇
九時半 ネーブル果汁六〇
十一時五十分 馬鈴薯うらごし小量 トマト汁七〇
二時半 林檎果汁一〇〇
五時 おまじり一椀 大根おろし少々 梨果汁八〇
七時四十分 葡萄果汁五〇 番茶二〇。
摘要の欄に 食慾増進あそばす。今朝はじめておまじりをめしあがってたいへんおいしそうでした とある。おまじりはほんとうにうまかった。否、うまいなぞという生やさしい言葉でいえるものではない。それは舌の感ずるただの味ではなく、その味をとおして命とつながっている。