후리가나로 읽는 일본 고전
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 中国怪奇小説集(ちゅうごくかいきしょうせつしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 179,458자 · 363화면
蛮語を解する猴
これは杜彦明という俳優の話である。
杜が江西地方からかえって韶州に来て、旅宿に行李をおろすと、その宿には先客として貴公子然たる青年が泊まっていた。かれは刺繍のある美しい衣服を着て、玉を飾りにした帽をかぶっていたが、ただその穿き物だけが卑しい皮履であるので、杜もすこしく不審に思ったが、一夕自分の室へ招待して酒をすすめると、貴公子の方でもその返礼として杜を招いて饗応した。
招かれて、その室へ行ってみると、柱に一匹の小さい猴がつながれていて、見るから小ざかしげに立ち廻っていた。貴公子はやがてその綱を解いて放すと、猴はよく人に馴れていて、巧みに酒席のあいだを周旋し、主人が蛮語で何か命令すると、一々聞き分けて働くのである。杜もおどろいてその子細を訊くと、貴公子は笑いながら説明した。
「実はわたしの家の侍女が子を生みまして、その子はひと月ばかりで死にました。そのときにこの小猴も丁度生まれましたが、親猴を猟犬に噛み殺されてしまったので、夜も昼も母を慕って啼き叫んでいるのが何分にも可哀そうでしたから、侍女に言いつけて育て上げさせました。人間の乳を飲んで育ったせいか、人にもよく馴れ、また自然に蛮語をおぼえて、こうしてわたしの用を達してくれるのです」