후리가나로 읽는 일본 고전
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
空想の限りをつくして、ありとあらゆる魔王魔子、妖怪変化が描いてあるが、その中に一人『西遊記』の八戒がいるのである。鼻のつき出た猪八戒先生が、『西遊記』の挿絵どおりの顔をして立っている。朱と黄のなかなか立派な服を着て、黄金の冠なんかかぶって大いにすましている恰好である。左手に熊手をふりかぶっているところまで、正に『西遊記』そのままである。
猪八戒先生の活躍舞台は、もちろん西域である。この絵が宋初のものとすれば、われわれに馴染深い『西遊記』の出現よりも、数百年昔に描かれたものであるから、タクラマカンの死の荒野の中には、やはり八戒はいたのである。もう少し詳しく探したら、斉天大聖も沙和尚も出てくるかもしれない。牛魔王や羅刹女のような諸君は、あまり多すぎて、どれとも決めがたい。あらゆる魔衆の蝟集があって、そのうちから任意に選び出すことが出来るからである。
この絵は地を群青に塗りつぶし、極めてあざやかな朱と黄色とを使って、魔衆を描き出している。稚拙といえば正に稚拙なところもあるが、そこには古代人の力強い感動の動きを伝えるものがある。技術的には、天才児童のパステル画であるが、八戒や牛魔王を見知り、一方釈尊の姿にも接していたこの時代の人の、頭の作用がよく表現されている絵である。