후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
それはその前年も、前々年も、即ち昭和二十五年も四年も、電力事情が敗戦後の国としては予想外によかったからである。
戦争中に電源の開発が遅れ、また古い発電所の整備も行なわれなかったために、発電能力は著しく減っていたはずである。それにも拘らず、二十四年もまた二十五年も、どうにかそうひどい電力飢饉にめぐり会わずに切り抜けられてきた。それで人々は、一応日本の電力の危機を忘れた形であった。しかしこれらの年に、とにかく電力事情が、それほど悪化しなかったのは、この二、三年来、特別な異常降雨があったからである。即ち夏から秋にかけてたびたび台風が訪れて、その台風が、みな山岳地帯に大雨を降らせるような性質の雨を持ってきたために、水力電気は、かなりの程度まで、その窮状を暴露しなくても済んできたのである。
もちろんそのために、全国到る所で、大洪水が起ったのである。少し意地悪い表現をすれば、これらの年は、全国到る所に大氾濫を起したお蔭で、電気の問題は、どうにか息をついてきたともいえるのである。現在のわが国の河川の状態は、雨が降れば家を押し流し、雨が降らねば、電力危機がきて小工業が潰れる、そのいずれかをとらなければならないというような状態になっている。