일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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「もくせい」ごうのなぞ

中谷宇吉郎集 第六巻

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면

아오조라 문고

これだけの話ならば、ルース台風はまことに恵みの台風であり、電力事情もこれによって好転し、台風の価値も見なおさなければならないということになったであろう。事実台風の有難味を初めて知ったというような会話を、ちょいちょい耳にしたこともあった。しかしこれは全くの誤解であって、実は台風がきても、日本の電力事情は決してそう楽観すべき状態にはなり得ないのである。こなければ水不足で困ることは事実である。しかしきても大した利益にはならないというのが、現在の日本の河川の状態なのである。というわけは、現在の日本の水力発電では、台風に伴う大出水の水を、ほとんど利用出来ないからである。

前にもいったように、日本の水力発電は、少数の例外を除いては、ほとんど全部水路式であって、貯水湖を持たない発電様式である。それでせっかく大出水があっても、水路に採り入れ得る分以外の水は、空しく川へ流してしまうよりほかに方法がない。もちろん異常な渇水で、今までトンネルの半分くらいしか水を流していなかったのに、台風がきたおかげで、トンネルいっぱいに水を流せるという程度の利益はもちろんある。また山に降った雨は、そう一時に流れてしまうものではないから、一度大雨が降れば、あとしばらくは水に不自由しなくも済むわけである。