후리가나로 읽는 일본 고전
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
それで毎年春さきに必ずのようにわれらの国土から失われて行くこれらの物質の量を、石狩川の雪解け増水について、すこし詳しく測定してみることにした。
この測定は、終戦後の三回の雪解け時期において、石狩川口に近いところで行なわれたのであるが、はじめの二年間は北大の荒川助教授が調査し、さらに菅谷博士が第三年目の雪解け増水について、非常に詳しい観測をしたのである。その結果驚くべきことがわかった。ただ一本の石狩川について、雪解けの増水期間中に、川口を流れ去る浮泥量は約二百五十万トンに達し、肥料成分である溶解物質は、約七十万トンという数字が出てきた。即ち、ひと春に日本海へ運び去られる物質量は、三百二十万トンという、想像以上に巨大な量に達することが明らかにされたのである。それも驚くべきことであるが、もっと驚くべきことがある。それは、これだけの国土を毎年失いながら、それを今日まで誰も知らなかったことである。
こういう研究をするといえば、きわめて困難な研究のように思われるかも知れないが、実は何も困難なことはないのである。石狩川の鉄橋へ行って、橋の上から採水器を下して河水を採り、それを一立びんにつめる。