후리가나로 읽는 일본 고전
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
鹿児島の古い習慣だが、美味いものだよ」と牧野さんはいっておられた。いかにもいい意味での封建の磨きのかかったような料理であった。近代的の教養を身につけ、しかもこういう流儀の料理も本格的に出来る純子夫人が、牧野さんの晩年に最後まで附き添われたことは、仕合せであったと思う。『回顧録』の初めのところに、牧野さんの祖父、即ち大久保卿の父である大久保次郎右衛門氏が、客好きで、よく若い者を集めて、鶏汁などを振舞ったという話が載っている。大山巌さん(後の大山元帥)などもよく往来で「今夜来ないか、鶏を食わせてやる」という招待を受けられた由。それを読んで、私は松濤の奥の居間での、その夜の牧野さんの機嫌のよかった顔を思い出した。
話は少し前に戻るが、戦争がはじまってからまだ一年くらいの頃、世間はいわゆる緒戦の戦果に酔っていたが、牧野さんは、日本の科学兵器のことをひどく心配しておられた。東条らのやり方では、日本の科学技術は進歩するはずがないというようなことを、時々もらされた。そして島津斉彬公の治績を賞揚されて、その言行録の出版を考えておられた。それを政府の要路の人たちに読ませたいというような気持があったらしい。