후리가나로 읽는 일본 고전
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
その建物の一つ、たしか五階かに、ラビ先生のアパートがあった。部屋は五室あって、室内の様子は映画で見る高級アパートそのものと思えばまず間違いがない。ラビ先生の留守宅へ、居候の又借りをするのも、少々気がひけたが、日本からの約束どおりに、遠慮なく三日ばかり御厄介になった。湯川さんも奥さんも元気で、二人とも晴れ晴れした顔付であった。坊ちゃんたちも見ちがえるほど大きくなり、伸ばしかけの頭髪の恰好が、ちょっと可愛らしくなっていた。
私が着いた翌日には、丁度朝永、小平両君が日本からやってきた。二人ともプリンストンへ行くのであるが、紐育によってまず湯川さんのところで足を止めたわけである。「紐育にいると、今に私設大使にされてしまいますよ」というと、奥さんは「プリンストンにいた時よりもとても忙しいのですが、それでも皆さん来て下さるので嬉しいわ」と機嫌よくいろいろ世話をしていた。そして皆が珍しいだろうからというので、日本料理をわざわざ作ったりしてくれた。奥さんの話によると、上等の日本料理が喰べたかったら、紐育に住むに限るそうである。醤油は亀甲万の極上品があり、豆腐でも、生麩でも、らっきょうでも、何でも欲しいものが、すっかり揃っている。