후리가나로 읽는 일본 고전
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
を読んで、今度はひどく理論物理学に熱中し始めた。アインシュタインの相対性原理が、日本でも有名になりかけた頃で、石原純博士の名がジャーナリズムの中に浮かび始めた時代である。
相対論にもとづいた新しい物理学は、ひどく魅惑的なものであった。ちょっとかじっただけで、私はすっかり心をとらえられてしまった。それは当時の私には雲の間から洩れる一筋の日光のように思われた。もちろんよくは分らないのであるが、何か前途に一大光明を望むような気持で、夢中になっていろいろな物理関係の本を読み出した。生物学などけろりと忘れてしまったのだから、まことに他愛のない話である。
卒業間近かになり、いよいよ大学へ願書を出す時になって、ちょっと迷った。動物学科をよして物理学科を志望することにすると、入学試験に力学がある。こんなくらいなら力学を修めておけばよかったのであるが、今さらどうにもならない。しかし決心して、力学は速成に独学をすることにして、物理の方へ願書を出した。弱ったのは、手頃な力学の教科書がその頃はまだなかったことである。仕方なく図書館からダッフの力学教科書を借り出して、二週間くらいのうちに大急ぎで読み上げた。