후리가나로 읽는 일본 고전
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
海水は濁っていて、何も見えないが、機内はきわめて快適な状態にある。という嬉しそうな声である。
潜水二十分。緒明氏たちが、元気な顔をして、ハッチから出てくる。ひきつづいて、写真班の宮崎君と、製作責任者関根氏とともに、機内に乗り込む。二人乗りに設計された潜水機であるから、少し窮屈ではあるが、短時間の潜水テストには十分である。
ひととおり測器の点検をして、電話で降下を依頼する。うねりで船体が少しゆれているので、機はかなり動揺しながら、水中に入る。窓が海面にかかると、きゅうに周囲が薄緑色の世界になる。窓に砕ける波が、たくさんの泡沫をつくる。その無数の泡が、さかんに躍りながら、窓ガラスの前をあがっていく。ラムネびんの中にはいったような感じである。
潜水し終った瞬間に、海面を下から仰いだ景色が、非常に印象的であった。明るい海面に、無数の波紋が美しい曲線をなして、ゆらゆらと遥曳している。碧一色の模様ではあるが、濃淡さまざまのその配合の動きは、まさに光の生きた芸術である。天然色の映画にとったら、さぞ美しい映画ができることだろうと、のんきなことを考えているうちに、十メートルぐらい一気に潜降する。