일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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「もくせい」ごうのなぞ

中谷宇吉郎集 第六巻

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면

아오조라 문고

同時に機はどっと傾いて、すぐ眼の前に、尾翼がぬっと見えてきた。搭乗員は将棋だおしになり、上からざあっと水が降ってくる。ガラス窓が破れたかと、ちょっと冷やっとしたが、これはどこかにたまっていた水らしい。こんなことが起ろうとは、夢にも考えていなかったので、測器類のうちで、簡単に壁にかけてあったものが、がちゃがちゃと落ちてくる。海底の断崖のところに着陸したらしい。

横倒しになりながらも、電話器は放さなかったので、すぐ一メートルほど上げてくれと頼む。あとから考えてみると、胴体のほうに浮力がきいているので、横だおしになっても転がることはないはずである。その点致命的な心配はないのであるが、あまりとっさのことなので、少々慌てたらしい。

母船上での操作は非常に巧くいっているらしく、数秒のうちに鋼索がぴんと張られ、機はほぼ正常の位置にもどる。この間きわめて短時間の間に、窓ガラスの前に現出したのが、待望久しき海底の真景観であった。

一言につくせば、それは白褐色の世界であった。けわしい岩礁が寄りそって、その間が暗い断崖になっている。岩礁は、岩肌がぜんぜん見えないほど、珊瑚と海百合と海藻とでおおわれている。