후리가나로 읽는 일본 고전
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
SS航空船の時は、海軍で早速査問会を作り、また白鳩号の場合は、航空評議会の中に、事故飛行機調査主査委員会という妙な名前の委員会が作られた。両者とも、当代一流の権威者と関係官との名前をずらりと並べた豪勢なものであったが、実際に仕事をした人は、前の場合は寺田寅彦博士であり、後の場合は岩本周平教授が主であった。そして原因が突きとめられたのは、科学者のシャーロック・ホームズ的考察を、実験室内の基礎的研究で押しつめていったからである。謄写版刷りの書類を前にして、卓を囲んで会議をすることによって、解決されたものではない。
白鳩号の調査記録は、昭和九年の『航空研究所彙報』に出ているが、その内容の一番面白いところは、寺田先生の随筆「災難雑考」に紹介されている。乗組員は全部死んでしまい、しかも遭難の大分前から無線通信も切れていたので、墜落前の状況は全然分らない。しかし幸いなことに、救援隊の中に心得のあった人がいて、現場における機体の破片の散乱状態を詳しくかつ忠実に記録した。そしてそれらの破片を全部当時の姿のままで集めて、保存してあった。
岩本教授はそれを全部とり寄せて、ばらばらの破片を組立て、機体の骨骼を復原する仕事からとりかかった。