일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼしぞう

久生十蘭短篇選

久生 十蘭

久生 十蘭의 久生十蘭短篇選(ぼしぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,344자 · 96화면

아오조라 문고

ていた。

それはよかったが、子供たちが大きくなり、上の三人の男の子を大学寮へ送らなければならない齢がすぎかけているのに、泰文はなにも言いださない。今年は今年はと、隠忍して待っていたが、辛抱しかね、ある日、おそるおそるそのことを切りだした。

泰文は羅の直衣を素肌に着、冠もなしで広床の円座にあぐらをかいていたが、

「お前のいう子供とは、いったい誰の子供のことか」

と欠伸まじりに聞きかえし、それが自分の子供らのことだと諒解すると、雷にでもうたれたような顔をした。

なるほど自分には何人か子供がいたようだと、それでようやく思いだしたらしかったが、なにかまた忙しい思いつきがあるのだとみえ、いいようにしたらよかろうと、あっさり話をうちきってしまった。その翌年、長男の文雄が省試の試験に及第して秀才の位をとったという話をよそで聞いたが、フトそれらの学資はいったいどこから出ているのかと疑問をおこした。もし家計のなかから朝霞がひねりだしていたのだったら、ゆるしがたいことなので、帰るなり葵ノ壺へ行って問いつめると、朝霞はやむなく身付きの自領の上りから払っていたことを白状した。