후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ふたつのみち
二つの途
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 二つの途(ふたつのみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,102자 · 104화면
「ふみ蹂るのは君の方だ。」
「僕はもう何も云わない。自分の罪は自分で背負うつもりだ。」
「宜しい。君は罪を背負うがいい。僕は苦しみを背負ってやる。そして……。」
――信子は眠っていなかった。……彼女は酔っていた。酔った心にも、初め啓介の様子から強い衝動を受けた。床にはいってから、あたりの様子を窺っていた。木下が室にはいって来た時、彼女は名状し難い戦慄を覚えた。息を凝して、二人の対話に耳を傾けた。深い夜の静寂の中に、対話は低い声で交わされていった。その短い低い言葉が、陰惨な恐怖を彼女に与えた。声が少し高くなる度に、彼女ははね起きようとした。然し恐怖の情に圧せられて、身を動かすことも敢て為し得なかった。木下が交渉云々のことを云った時、彼女は胸の真中を射貫かれたような戦慄を感じた。「何だと!」と啓介が叫んだ時、もう堪えられなくなった。いきなり手を伸して、傍に眠っている看護婦を揺り起した。
高子はむっくり起き上った。木下と啓介とが何か云い合ってるのを見た。彼女はその一言で話題の如何なるものであるかを察した。
「どうなすったのです?」と彼女は声を立てた。「議論なんかなすって。