후리가나로 읽는 일본 고전
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じんがいまきょう
人外魔境
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 人外魔境(じんがいまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 101,713자 · 205화면
のではないかと……いま世界学界の注視と臆測をいっせいに浴びているこの大氷巓は、またラマ僧が夢想するユートピアの所在地だ。
かの大雲塊でさえ容易ならぬことだのに、時偶、姿をあらわす外輪四山の山巓が、それぞれちがった色の綺らびやかな彩光をはなつのだ。すなわち、紅蓮峰は紅にひかり、さらに、白蓮、青蓮、黄蓮と彩光どおりの名が、それぞれの峰につけられている。でここに「絵入ロンドン・ニュース」の短文ではあるが、第一回「天母生上の雲湖」探検記を隊長ダネックが寄せたなかから、彩光に関する部分を抜きだして掲げてみよう。
――この霞んだ空のひかりと淡い曇りをさして、この地方の土民は晴天だといっている。それほど、碧い空と陽のひかりは滅多に訪れてこない。私たちはいま、ここが人界の終点だろうと思うバダジャッカの喇嘛寺で、いまに現われるという彩光をみようとしている。
やがて、頬をさすような冷たい霧が消えたむこうに、まるで岬をみるような山襞が隠見しはじめ、と思うまに、はるかな雲層をやぶって霧が峰とでもいいたいような、ぼやっと白けた角のような峰があらわれた。私が、かたわらの高僧にあれですかと聴くと、いいえと、銅びかりのしたその老人は首をふった。