일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

にんげんひょう

人間豹

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 人間豹(にんげんひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 155,989자 · 311화면

아오조라 문고

しばらく尾行して行くと、恩田は街道をそれて、雑木林の中の細道へ曲がった。そのまばらな雑木林の遥か向こうに、星空をくぎって、一とむらの森のようなものがある。その中にチラチラとあかりが見える様子では、立木に囲まれた人家に違いない。恩田はあの原中の一軒家へ帰るのであろうか。

街道の常夜燈を遠ざかるにつれて、雑木林の中は、だんだん闇が濃くなって、その闇の中に黒い影を尾行するのは非常に困難であった。

だが、やがて雑木林を出はずれると、どうしたことか、つい今しがたまで、おぼろげながらも見分けられた恩田の影を、パッタリと見失ってしまった。まぎれやすい林の中では、ちゃんと尾行していたのに、闇とはいえ眼界のひらけた星空の下に出てから、突然彼の姿が消えてしまったというのは、実に異様な感じであった。

その辺は田や畑はなく、一面に荒れ果てた草むらになっていて、道らしい道もなく、夜露にぬれた枯草が気味わるく足にまとい、ともすれば水溜りに踏み込みそうで、歩くのも難儀であったが、神谷は、折角ここまで尾行した怪物を、このまま見捨てて帰るのも残り惜しく、星空にすかして、四方を見廻しながら、向こうの木立ちの中のあかりを目標に、おぼつかなく進んで行った。