일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集(へいけがに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,094자 · 411화면

아오조라 문고

その手が小坂部の袂に触れたと思う一刹那、彼はあっと叫んだ。小坂部の懐剣は彼の額を斜に突き破って、その切っ先が烏帽子の懸け緒を切り払ったのであった。眼にしみるなま血に権右衛門もしばらく立ちすくんでいると、その間に小坂部はころがるように駈け寄って、まず采女の上に重なっている新九郎の腕を突いた。

このありさまに、他の家来どもは一度にあっとどよめいたが、相手は女子である。しかも主人の息女である。迂濶に手あらいことも出来ないので、たがいに眼を見あわせて躊躇していると、新九邸が少し弱った隙きを見て、采女はにわかに跳ね起きようとした。それでも弥兵衛が固く捉えて放さないので采女は焦れて差添えをぬいて邪魔する彼の喉を突こうとしたが、相手が早くも頸を替わしたので、その切っ先は土に深く縫い込まれてしまった。それを抜こうとする腕の上に新九郎が又乗しかかって来たので、三人はひとかたまりになって再びころげた。その新九郎を今ひと突きと、小坂部が懐剣をふたたび振りあげるところへ、権右衛門は片眼を押さえながら駈け寄って、その利き腕をうしろから捉えた。

「姫とて遠慮はない。早う寄れ。