후리가나로 읽는 일본 고전
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へいけがに
伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集(へいけがに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,094자 · 411화면
しかし生きられないのは師直兄弟の身の上で、今度の合戦もその根本は彼等にあるというので、直義の憎しみは強かった。勝利者の直義に呪われては、とても我が身をまっとうすることは出来ないと覚って、師直師泰は兵庫から船路で鎌倉へ落ちようと相談した。そこには三河守師冬が東国の管領として威勢を振るっているからであった。父の師直とは何かに付けて意見が合わないのみか、かの塩冶の滅亡以来まったく父を見限って、無断同様に関東へ下ってしまって、この頃は音信も絶え勝ちになってはいるが、それでも義理ある父子である以上、この危急の場合をよもや見殺しにする筈もあるまい。彼のもとに隠まわれて、しばらく世の成り行きを窺おうと思っていると、二月廿五日の夜半に、甲斐国から使いが来て、思いもよらない報告をもたらした。師冬は上野に蜂起した敵共を追い散らすために、鎌倉を出発してゆく途中で、味方の多くは心変わりして同士撃ちが始まった。よんどころなく甲州へ落ち延びて、洲沢の城へ引き籠っていると、そこへ諏訪の方から敵が押し寄せて来て、三日の後に城はほろび、師冬は討ち死したというのである。この報告をうけとって、師直と師泰も生きている顔色はなかった。