후리가나로 읽는 일본 고전
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へいけがに
伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集(へいけがに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,094자 · 411화면
現に大坂城内には不入の間があって、そこには淀君の霊が生けるがごとくに棲んでいるなどと伝えられている。それらを取り入れて小坂部の狂言をこしらえあげたと云うのは、作者が大坂の人であるのから考えても容易に想像されることである。しかし、ともかくも小坂部というものを一部の纏まった狂言に作ってあるのは、この脚本のほかには無いらしい。これは安永八年三月、大坂の角の芝居に書きおろされたものである。
尾上家でそれを家の芸としているのいうのは、かの尾上松緑から始まったのであるが、一体それはどういう狂言であるか判っていない。他の通し狂言のなかに一幕はさみ込まれたもので、取り立ててこれぞというほどの筋のあるものではないらしい。しかし江戸では松緑の小坂部が有名であったことは、「復再松緑刑部話」などという狂言のあるのを見ても知られる。この狂言は例の四代目鶴屋南北の作で、文化十一年五月に森田座で上演している。すでに「復再」と名乗るくらいであるから、その以前にもしばしば好評を博していたものと察しられるが、それがわからない。明治三十三年の正月、歌舞伎座の大切浄瑠璃「闇梅百物語」で五代目菊五郎が小坂部をつとめた時にも、家の芸だというのでいろいろに穿索したそうであるが、一向に手がかりがないので、古い番附面の絵すがたを頼りに、三代目河竹新七が