일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いど

作家の自伝102 伊藤左千夫

伊藤 左千夫

伊藤 左千夫의 作家の自伝102 伊藤左千夫(いど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,100자 · 19화면

아오조라 문고

腰の弱い黐で、実際役には立たぬのであるが、よくやったものである。小刀、なた、鎌、などは能く持出しては失うので、それらの物が無くなりさえすれば、いたずら童子のわざと極って居った。それで小刀を持出す所を見つかると、忽ち叱られて取返されるが常である。此日は幸に親父が居ないので、早速小刀を持出して黐製造に取掛った。モウ十分かめたので水を釣って洗う順序である。小刀を井戸の桁の上に置いて水を釣ったが釣瓶を漸くの事引摺り上げると、其拍子に小刀はポカンと音して井戸の中へ落て了った。サア大変だ。又貴様小刀を持出して無くしてしまいやがったなどうした何をした。どこへ持っていったと畳懸けて呶鳴りつけられる。運が悪いと頭を一つ位ポカと喰らせられる。そこで児供ながら智を搾って井戸へ落した小刀を採り上げる工夫にかかった。九才の童子が井戸の底へ沈んだ小刀を引上げることは、仁川沖の沈没軍艦を引上げるよりは少し六つかしい位だ。

此井戸というが余り深くない三間とはない深さだ。それから其小刀は素人作の桐の柄がすえてある。しかも比較的太い柄であるから井戸の底で小刀が逆立に立っているだろうと気がついた。