후리가나로 읽는 일본 고전
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やつがたけのまじん
八ヶ嶽の魔神
国枝 史郎
国枝 史郎의 八ヶ嶽の魔神(やつがたけのまじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,664자 · 323화면
「ここは江戸だ。しかも深夜だ、よもや鉄砲を撃つことは出来まい。撃ったが最後世間へ知れ、有司の疑いを招くだろう。邪教徒の教会はすぐに露見だ。一網打尽に捕縛されよう。……断じて鉄砲を撃つ筈はない……弓手の方さえ注意したら、まず大丈夫というものだ」
で、彼は屋根棟へ寝た。
一筋の矢が飛んで来た。パッと刀で切り払った。つづいて二本飛んで来た。幸いにそれは的を外れた。
寝たまま葉之助は考えた。
「高所に上って矢を受ける。まるで殺されるのを待つようなものだ。身を棄ててこそ浮かぶ瀬もあれ。一刀流の極意の歌だ。弓手の真ん中へ飛び下りてやろう」
四本目の矢が飛んで来た。それを二つに切り折ると共に、ヤッとばかりに飛び下りた。
計略たしか図にあたり、弓手は八方へ逃げ散った。しかし葉之助の思惑は他の方面で破られた。そこは決して往来ではなかった。いっそう広い中庭であった。
隙かして見れば所々に、幾個か檻が立っていた。「はてな?」と葉之助は不思議に思った。
一つの檻へ近寄って見た。三匹の熊が闇の中で爛々とその眼を怒らせていた。
これには葉之助もゾッとした。もう一つの檻へ行って見た。