후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ふるきミニエチュア
古き小画
宮本 百合子
宮本 百合子의 古き小画(ふるきミニエチュア)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,298자 · 140화면
手にはルスタム自身がぬがせてやったスーラーブの鉄の兜が仰向けに捧持たれている。ルスタムは、手綱にかけた手をとめ、釘づけになったように眼を凝した。静かな、短い行列は、輝く主のない兜を守って、実にひっそりと、無限の空虚を運んで来るように感じた。
ルスタムの、老いた顔は、急に引釣った。膝頭がまるで力を失った。
彼は蹌踉(よろよろ)と! 馬の脇に靠れかかった。
彼は、頻りに片手で額の汗を押し拭うようにしながら呟いた。
「よし、よし。わかった。――が、この父のルスタムは、讐をどう討てばよいのか……」
底本:「宮本百合子全集 第二巻」新日本出版社
1979(昭和54)年6月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第5刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第二巻」河出書房
1953(昭和28)年1月発行
初出:「小樽新聞」
1924(大正13)年1月14日~3月9日号
※底本では、二度目に現れる「内房」についていたルビ「アンダルーン」を、初出につける形にあらためた。
入力:柴田卓治
校正:松永正敏
ファイル作成:野口英司
2002年1月24日公開
青空文庫作成ファイル: