일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あいえんきえん

合縁奇縁

佐々木 邦

佐々木 邦의 合縁奇縁(あいえんきえん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,349자 · 23화면

아오조라 문고

「まあ、二三日考えさせてくれ給え」

と言って勿体をつけたけれど、僕の決心はもうついていた。

松本君の会社へ移ると間もなく、僕は山へ出張を命じられた。製材会社だから、彼方此方の山に製材工場がある。そこを廻って歩いて、里へ帰ることは滅多にない。一種の島流しだ。これでは松本君、待遇を好くしてくれる筈だった。石の上にも三年というが、山の中の五年は僕に取って願ってもない修業になった。他の屈託を諦めたから、専念になって、材木そのものを研究した。何にでも学問がある。材木学というものがあったら、僕はその権威者の一人だろう。会社でも掛替のない調法者になったが、その後に三年の空白が続く。戦争で引張られたのである。しかし何処へ行って何をしたかは今更書き立てる勇気がない。

終戦になって帰って来て見たら、尾崎君は戦死していた。黒須君は胸の病気が高じて、これももうこの世の人でなかった。松本君も無事帰還したが、差当り商売がやれないから、僕を東京の親会社へ推薦してくれた。以来トントン拍子が続いている。水鳥会の二人を思い出すと死ぬもの貧乏の感が深い。

県庁時代に読んだ経済学の本に、衣食が足って生活の安定がつくと女房が欲しくなるという筋道が書いてある。