후리가나로 읽는 일본 고전
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あいえんきえん
合縁奇縁
佐々木 邦
佐々木 邦의 合縁奇縁(あいえんきえん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,349자 · 23화면
第一回の失敗
第一回の失敗
「瑞竜、お前は養子に行く気はないか? 相手にもよりけりだろうが、随明寺なら申分あるまい?」
と兄貴がニコ/\して切り出した。さては来たなと僕は思った。随明寺の総領娘錦子さんはナカ/\綺麗な子だった。此方が又、自慢ではないが、秀才の誉れ高かった。その辺は寺町といって、お寺ばかり十何軒並んでいるから、皆お互に見知り越しだった。中学生と女学生だから親しい面晤はなかったが、僕は途上でチョッカイをかけたことがある。
「もし/\。ハンカチが落ちましたよ」
学校の帰りに擦れ違った時、注意してやった。錦子さんは振り返ったが、嘘と分って、
「まあ! 不良さんね、イヽン」
と言って、行ってしまった。以来僕を見かけると、空嘯くようにして通って行く。
さて、その錦子さんのところへ婿養子に貰われて行く問題だ。
「今日東光寺さんが見えて、お互に身許が分っているから丁度好い縁談だと思うが、何んなものだろうと言う」
兄貴は僕の無条件承諾を期待しているように浴びせかけた。
「随明寺へ行けば、矢っ張りお寺を継ぐんでしょう?」
「それは当り前だ。その為めの養子だから」
「僕、坊主は厭です」