후리가나로 읽는 일본 고전
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あづまばし
問はずがたり・吾妻橋 他十六篇
永井 荷風
永井 荷風의 問はずがたり・吾妻橋 他十六篇(あづまばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 75,586자 · 159화면
その訳は最初石田を誘惑しかけた薬局の助手はその後不品行のため病院を解雇されてから、或未亡人を欺きその財産を横領しかけた事が警察問題となり、醜聞が新聞紙に書立てられた。それを読んだ石田はもしもあの時会計の臼木さんが居なかったなら、自分もとんだ目に遇わされたかも知れなかったと、難有いやら懐しいやらで、臼木へ手紙を出したのであった。
臼木は箱崎町の貸二階を引払い、石田と二人で新大橋向の借家に新しい家庭をつくった。翌年常子と名づけた女の子が生れる。やがて震災の火は二人の家庭をも、その勤先の病院をも焼き払ってしまったが、一年たたぬ中市民の生活は市街の光景と共にまた元のようになった。平穏で単調な二人の生活には毎年節分の夜に撒く豆の数をふやすより外には何の変化もなかった。
臼木はX病院の忠実な会計のおじさんとして、病院のみならずその附近の町の人達からも信用されるような好々爺になった。臼木は老眼鏡の度もあまり強くならない中、紙幣を数える指先もまだ確である中、将来家族の困らぬだけの恒産をつくって置かねばならない。それが人間生涯の目的、人間生活の真の意義だと考え、もしその目的を達することが出来たなら、それ以上人間の幸福はあるまい。