일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あづまばし

問はずがたり・吾妻橋 他十六篇

永井 荷風

永井 荷風의 問はずがたり・吾妻橋 他十六篇(あづまばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 75,586자 · 159화면

아오조라 문고

三

川沿の公園の真暗な入口あたりから吾妻橋の橋だもと。電車通でありながら早くから店の戸を閉める鼻緒屋の立ちつづく軒下。松屋の建物の周囲、燈火の少い道端には四、五人ズツ女の出ていない晩はない。代金は誰がきめたものか、いずこも宿賃二、三百円を除いて、女の収入は客一人につき普通は三百円から五百円、一泊は千円以上だと云う。

道子はただ何という訳もなく吾妻橋のたもとが好さそうな気のするまま、ここを出場所にしたのであるが、最初の晩から景気が好く、宵の中に二人客がつき、終電車の通り過る頃につかまえた客は宿屋へ行ってから翌朝まで泊りたいと言出す始末であった。

道子は小岩の売笑窟にいた時から男には何と云うわけもなく好かれる性質の女で、少しこの道の加減がわかるようになってからは、いかに静な晩でも泊り客のないような夜はなかったくらい。吾妻橋へ出るようになっても客のつくことには変りがなく、その月の末にはハンドバッグの中に入れた紙入には百円札や千円札がいくら押込もうとしても押込めない程であった。

道子は再び近処の郵便局へ貯金をし初めた。

三

或日の朝も十時過。毎夜泊りの客を連込む本所の河岸の宿屋を出て、電車通でその客とわかれ、道子は三ノ輪の裏通りにあるアパートへ帰って来ると、窓の下は隣の寺の墓地になっている木の間から、今朝は平素よりも