후리가나로 읽는 일본 고전
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ラマのゆくえ
喇嘛の行衛
国枝 史郎
国枝 史郎의 喇嘛の行衛(ラマのゆくえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,238자 · 21화면
捜がす必要はございません。自然お手に這入るのですから」
斯う云いすてるとホートンは驚いて立っている馬袁長老を尻目に睨んで室を出た。
宮中を退出したのである。
西部西蔵の高原を一隊の隊商が列を作って、静かに蜒々と進んで行く。
山々は高く空を摩し、蓬々たる雑草は谷々に茂り、諸々の部落からは炊事の煙が幾筋か風に靡いている。真昼の太陽は赭々と照って、野生の羊や犂牛の角を黄金のように輝かせ、隊商の率いる家畜の金具に虹のような光彩を纏わせている。その赭い陽が西へ傾き谷々の陰影が濃くなった時隊商は野営の用意をした。
犂牛の毛で織った天幕を張って蒙古種の犬に番をさせて女達は夕飯の仕度にかかり、男達は天幕へ集まって商売の話を為合うのであった。
夕栄は雲を紅く染めて明日の天気を予約するし、麝香鹿の群は山の中腹を勇ましい駈足で走って通り、草深い藪地では兎の雌雄が仲宜く餌を漁っている。あちこちの天幕からは馬乳から採ったカス酒に酔った男達の元気のよい唄声が聞えて来る……平和で自由で元気に充ちた隊商気分が、不毛の原野に今や溢れているのであった。
此時遥かの山の陰から此隊商を目宛として汗馬に鞭をあて乍ら駛しって来る一人の男がある。