일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちじょう

地上

島田 清次郎

島田 清次郎의 地上(ちじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 175,250자 · 350화면

아오조라 문고

故郷へ、彼は敗残者の一人として故郷へ帰って来たとき、とにかく卒業しておいた学校の資格が彼をこの中学校で衣食することを許した。それにしても、むかし、自分の競争者であった文学者の文章が古典として教科書に載せられてあるのを生徒に講義するときには、さすがに枯渇した青年時代の熱情が甦ってくるような気がせぬでもなかった。

「R・Kがまだ二十一、二の青年の頃、はじめて名をなした時分に、東京である文学者の会合がありました。その折Mという人が口をきわめて彼のある作品をほめそやして、さて自分の隣にいる薄汚ない単衣を着た若者に君はどう思うと言いました。するとその若者が顔を赤めて(私がKです)と言ったそうです」

こうしたことを何も分らない生徒に話したこともあった。Bという自殺した美貌の文学者に似ているといわれた彼は、中年になっても深い二重瞼の眼や品のいい鼻などにその面影を残していた。――彼は苦々しく唇を曲げて自分の机に向おうとした。校長がその瞬間にっこり微笑んだ。彼は英語の教師の振り廻わすハンケチがおかしくて笑ったのであるが、微笑を紛らすために超意識的に「Kさん」と国語の教師を呼んでしまった。