후리가나로 읽는 일본 고전
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かいとのはなし
垣内の話
柳田 国男
柳田 国男의 垣内の話(かいとのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,985자 · 14화면
始めてカキツまたはカキウチという言葉が入用になった時と、これが一つの土地制度として、頻々と文書の上にその姿を現わした時と、同じだったという証拠はどこにもない。むしろ荘園の例でも見られるように、新たな要求は古くからあったものを変形させ、またはその変形を可能ならしめた事情が、次々と加わって来たろうと、思わるる根拠は幾つかある。たとえば畠作農業の生産力の加わって来たなどは近世の現象であった。今ある作物には輸入の歴史の新しいものが多く、山野はなお広々として自然の採取に委ねられていた。麦の普及を勧誘したあの有名な勅令が出たのは、平安京の初め頃であったけれども、それから以後の数百年、あるいは千年を越えるまで、人は自在に原や林の奥に入って、乱暴なる焼作りを続け、粟稗の種を播き散らして、五年三年の食料を確保していたのである。土地の占有は、この方面においては甚だしく意義が薄く、ただ田圃ばかりをありがたがるような気風は、今だってまだ残っている。垣内の重要性が世とともにようやく加わり、一方にはまた少しずつ、その構造が複雑になって来たろうことは、これから我々の集めて行こうとする資料によらなくとも、この一つの点からでも一通りは想像し得られるかと思う。