일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じょうちゅうのしも

城中の霜

山本 周五郎

山本 周五郎의 城中の霜(じょうちゅうのしも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,828자 · 26화면

아오조라 문고

「越前の橋本左内はどうした」

穆清は唇を顫わせながら面をあげた。

「今朝、死罪と御達しがございましたが、橋本左内は既に遠島と決定しておりますので、若しやなにかの御手違いかと……」

「死罪だ、橋本左内は死罪だ」直弼は圧しつけるように云った。

絶望の色を浮べたまま穆清は退出した。……その遽しいすり足の音は、老中、若年寄、御部屋係の凡ての人々の注意を集めながら消えて行った。直弼は再び火桶を引寄せながら、

「坊……茶を持て」と声高に命じた。

茶を汲んで来た御部屋坊主は、常々直弼に愛されている男であったが、今朝は人が違ったように怯々して、天目を進める手は見えるほど震えていた。直弼は茶を啜りながら、のしかかって来る強大な、おそろしい拡がりをもった眼に見えぬ敵を、自分の全身でがっちり受止めようとするかの如く、その幅の広い肩をあげ、眼を瞠いてじっと空を睨んでいた。

十時少し過ぎてから、再び因幡守穆清が参入した……今度は落着いていたが、それはどこか虚脱したような力の無いものだった。

「左内の処刑を終りました」

「……御苦労」

「まことにあっぱれな最期でございました、従容として辞世の詩を認め、静かな微笑さえ見せながら、帰するが如く」