일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,172자 · 206화면

아오조라 문고

彼の心に描く本居宣長とは、あの先師平田篤胤に想像するような凜々しい容貌の人ともちがって、多分に女性的なところを持っていた心深い感じのする大先輩であった。そして、いかにもゆったりとその生涯を発展させ、天明の昔を歩いて行った近つ代の人の中でも、最も高く見、最も遠く見たものの一人であった。そのかわり、先師篤胤は万事明け放しで、丸裸になって物を言った。そこが多くの平田門人らにとって親しみやすくもあったところだ。本居翁にはそれはない。寛いふところに、ありあまるほどの情意を包みながら、言説以外にはそれも打ち出さずに、終生つつましく暮らして行かれたようなその人柄は、内弟子にすら近づきがたく思われたふしもあったであろう。ともあれ、日ごろ彼なぞが力と頼む本居翁も口さがない人たちにかかっては、滑稽な戯画の中の人物と化した。先輩を活神様にして祭り上げる人たちは、また道化役者にして笑いたがる人たちである。そんな態度が頼みがいなく思われる上に、又聞きにしたくらいの人の秘密をおもしろ半分に振り回し、下世話にいう肘鉄を食わせたはしたない女の話なぞに興がって、さも活神様の裏面に隠れた陰性な放蕩をそこへさらけ出したという顔つきでいるそういう同僚を彼は片腹痛く思った。