일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,172자 · 206화면

아오조라 문고

歩けば歩くほど彼は支庁の役人から戸長免職を言い渡された時のぐっと徹えたこころもちを引き出された。言うまでもなく、村方総代仲間が山林規則を過酷であるとして、まさに筑摩県庁あての嘆願書を提出するばかりにしたくをととのえたことが、支庁の人たちの探るところとなったのだ。彼はその主唱者とにらまれたのだ。たとえようのないこころもちで、彼は山村氏が代官屋敷の跡に出た。瓦解の跡にはもう新しい草が見られる。ここが三棟の高い鱗葺きの建物の跡か、そこが広間や書院の跡かと歩き回った。その足で彼は大手橋を渡った。橋の上から見うる木曾川の早い流れ、光る瀬、その河底の石までが妙に彼の目に映った。

笠草鞋のしたくもそこそこに帰路につこうとしたころの彼は、福島での知人の家などを訪ねる心も持たなかった人である。街道へは、ぽつぽつ五月の雨が来る。行く先に残った花やさわやかな若葉に来る雨は彼の頬にも耳にも来たが、彼はそれを意にも留めずに、季節がら吹き降りの中をすたすた上松まで歩いた。さらに野尻まで歩いた。その晩の野尻泊まりの旅籠屋でも、彼はよく眠らなかった。

翌日の帰り道には、朝から晴れた。