후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆめはよびかわす
夢は呼び交す
蒲原 有明
蒲原 有明의 夢は呼び交す(ゆめはよびかわす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,126자 · 210화면
明治維新後はさすがの名家も急劇に衰えた。それには世間の圧迫もあったには違いないが、この屋形の主君の所為が、専らその因をなしていたといっても好い。人の好い主君は、阿諛する旧臣下や芸人の輩に取巻かれて、徒に遊楽の日を送り迎えていた。またそれよりもわるいのは、いろいろの女性によって家庭の乱されたことである。禍の種はそこにあった。維新後二十年はそれでもどうやら因襲の生活をつづけていられたが、それを過ぎるといよいよ没落の時期が来た。露命をつなぐにさえ事欠くようになったのである。有志の人々が世話をして、毎日わずかばかりの米を出し合って、袋に入れて置く。その袋を昔でいえば屋形の若君がさびしい身なりをして、破れ草履をはいて、受け取りにくる。鶴見は国もとへ行っていたとき、その様子を傍からそっと見ていて、せっぱ詰った気の毒な事情を知っていた。そんな状態になるまでに落ちぶれたのである。
鶴見のかかり合ったという女はそんな乱脈な家庭で育てられて来たのである。こんな話も聞いた。まだ娘のころ、若い男と轡をならべて、田舎の畦道を馬で乗りまわして、百姓をおどろかした。嘘か本当か、そんな噂話も伝っている。