후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆめはよびかわす
夢は呼び交す
蒲原 有明
蒲原 有明의 夢は呼び交す(ゆめはよびかわす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,126자 · 210화면
最初に目に映ってきたのは白馬である。よく神馬として神社に納めてある、あの馬である。木像のようでもあったが、人を乗せて、静かに足掻いている。馬のあとには若者がついてゆく。従者なのであろう。
一反ばかりの畑地はよく均らされてある。麦でも直ぐ播いてよさそうに準備されている。何の種を播くのかとなおよく見ていると、百姓の馬としては、あまりに神威を備えた白馬はふさわしくない。その上に馬が乗せている人物は僧形である。鶴見はここでちょっと意外な思いをする。
馬上の僧形の人物は極めて沈著な声で、うしろを振り向いて、「これ、喜海、仕度は好いかな。さあ、一仕事はじめよう。わしもな、きょうは気分がいつになくすぐれているのじゃ。こういう時に仕事をすれば、きっとうまくゆこう。」
馬上の上人はこういって微笑する。喜海と呼ばれた若者は種壺を抱えて、馬のしりえに引き添って、「さあ、よろしゅうございます」と、いかにも慎しみふかく申し上げて、馬の歩みだすのを待っている。
上人は馬の手綱を無造作に操る。馬は器械か何かのように動きだす。それでも柔らかい畑地に馬の蹄はそれ相応の穴を掘ってゆく。