일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ゆめはよびかわす

夢は呼び交す

蒲原 有明

蒲原 有明의 夢は呼び交す(ゆめはよびかわす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,126자 · 210화면

아오조라 문고

大地も木の葉もはげしい霜に凍てはてている。

一月のもすえの或る日のこと。老刀自が一本の書状をさし出して、これを読んでみるようにとのことである。国許の妹からの来書である。

書面にはこう書いてある。――少しばかりだが餅を送る。その小包をこしらえているとき子供が不審がって、それからこんな問答を重ねたと書いてある。

「ナイネ。」

「モチタイ。」

「ナイスット。」

「カマクラノオバサントコヘオクル。」

「インニャ、タッタソイシコネ。」

「オバサントコハ三人ジャモン。」

「ウウ、ソイギイヨカネ。」

「これこそは真言である」といって鶴見は涙を流さんばかりにうれしがる。そして呪言のようにこの問答を繰り返し口に誦している。こんな問答のうちにも、栂尾上人の夢の種がこぼれてひこばえているのかと、そう思ってみて、鶴見はいつまでもうっとりとしていた。

その時から更に二旬は過ぎた。送って来た餅も尽きてしまった。危機のおびやかしが寒気とともに痩身に迫ってくる。

庭の面には残雪が、日中というのに解けもせずにすさまじく光っているのがながめられる。

鶴見は庵室に籠ったぎりで、心を想像世界に遊ばして、わずかに慰めている。