후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆめはよびかわす
夢は呼び交す
蒲原 有明
蒲原 有明의 夢は呼び交す(ゆめはよびかわす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,126자 · 210화면
そうすると、今しがた出て往った隣の坊ちゃんが、まざまざとまた心眼に映る。
坊ちゃんは格子戸につかまって昇り降りするが、その格子戸が因陀羅網に見えて来る。坊ちゃんは無心で戯れる。あそびの境涯で自在に振舞っている。よしやが使に遣られる。よしやが誘う。衆生心の無念が忽ちに動く。坊ちゃんはよしやに跟いて、石に躓きながら駈けて出る。
「そうだ。これが忽然念起だ。」
頭のなかを、そんな考が、たわいもなく、ふと閃いて過ぎる。
しかし鶴見はそれ以上深入りすることを恐れた。はっきりとではなかったが、あまり唯心の妙説に牽かされて、理心の中で抽象されたくはなかったからである。ただ『起信論』が衆生心に据わって物を言っているのが親しまれた。
鶴見は鶴見で、『起信論』とは不即不離の態度を取って、むしろ妄心起動を自然法爾の力と観て、その業力に、思想の経過から言えば最後の南無をささげようとしているのである。魔を以て魔の浄相を仰ぎ見ようとするのである。鶴見はそういうところに信念の糸を掛けて、自然に随順する生を営んで行こうとしている。つまるところ、無を修して全を獲る。そこで日々の勤めは否定されねばならない。