후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,962자 · 145화면
米友には、いつまで経っても、それが解せないのです。よし異国人が押しかけて来たからといって、こっちが負けるときまったわけのものではなし、いったん気を落着けてから、気を揃えてかかるのが本当だと信じているのに、影も形も見ない先に、仏壇を背負い出すことは、全くいわれのないことだと思いました。
しかしながら、米友が車上にたった一人置去りにされたのみならず、この附近の町内は全く無人の境です。
どうにも仕様がありません。この分では、こうして長いこと待っていたところで、逃げて行った奴は容易には戻るまい。
いつまでも、ここにこうしているのも気が利かない。そうかといって、これを打捨てて自分も走るという気にはなれない。やや暫く思案した後、
「ええ、ままよ……そこいらまで引張ってやれ」
米友は車上から下りて、今まで車上の客となっていた身が、急に車力の地位にかわりました。
四十四
米友は、この無人の境をたった一人で、エンヤ、エンヤと、大八車を引っぱって動きはじめました。
いくら行っても、同様、太刀打ちの音も、矢玉の叫びも、火の手もなにも見えるのではありません。