일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 349,705자 · 678화면

아오조라 문고

であります。

この津田生は、どうしたものか、医学館の講演以来、ほとんど崇拝的に道庵先生に傾倒して来たものですから、道庵も可愛ゆくなり、ことにその熱心な科学的研究心に対して、どうしても、道庵先生の気象として、その希望を刎ねつけるわけにはゆかなかったのです。で、いよいよ明日あたりは出発という時に、またまた数日の延期を宣告して、せっかく旅装の宇治山田の米友を苦笑させました。

この当時に於て、飛行機の研究及び製作ということは、いかにも突飛のようでありますけれども、突飛でも、空想でもなく、実際に道庵先生を首肯せしむるだけの科学及び技術上の根拠を持っているのでした。

津田生は、どこからこの発明の技術を伝習したか、とにかく、製作に於ては、或る先人の設計を土台としそれに幾多の創意を加え、工夫を凝らして、工場を自邸内に設け、ほとんど寝食を忘れてそれに尽しておりました。

そもそも、津田生が飛行機の発明を企てるに至った最初の動機というものは、例の柿の木金助が凧に乗って、名古屋城の天守の金の鯱を盗みに行ったという物語から起っているということです。事実の有無はわからないながら、幼な物語に柿の木金助の一くだりを聞いたり、夢想兵衛のお伽噺を吹き込まれたりしているうちに、人間は機械を用いさえすれば、空中の飛行も決して空想ではないという